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2020_09
13
(Sun)23:53

窓から景色を眺める男

堤真一さんが
陪審員8番を演じる

シアターコクーン
「十二人の怒れる男」

観てきましたっ!
20200912-1.jpg


渋谷の駅を降りたときは、
人があんまり多いので、
えっ!と思いましたが、
劇場内は整然かつ静寂
センターステージを囲む客席を見た時、
「あぁ!ここは劇場なんだ!
 みよごんは今劇場にいるんだ!!」
とうれしさが込み上げてきました(≧∇≦)
座席数も大幅に制限され、
遠方のみなさまはなかなか劇場に来られないなか、
貴重な体験をさせていただきました。


お芝居はノンストップの2時間10分。
アッという間でした。
陪審員13番になった気分で、
ハラハラドキドキしながら、
有罪か無罪か、真剣に考えました。


堤真一さん演じる陪審員8番は
舞台に現れた時から
特別なオーラを纏っていました。
それは衣装の白いスーツと
端正なお姿のせいだけじゃなく、
他の11人とは雰囲気が全然違いました。

イケメン、というくくりでは
石丸幹二さんも溝端淳平さんも
すっごくカッコイイんですけど、
全然違うんです!!

セリフの声も
堤さんの8番だけ特別なトーンで
美しく、心地良く響くんです。

みよごんが堤さんのファンだから?
いえいえ、そうじゃないと思うんです…





この後はネタバレありなので
畳みます。
(スマホ版でご覧なっている方は、
 畳めませんのでごめんなさい🙇)













みなさまもご存知なように
父親を殺したとされる少年の陪審員裁判で、
12人の陪審員が評決に至るまでを描いています。

11人が有罪を主張する中、
堤さん演じる8番だけが無罪の可能性を主張します。

ウィキペディアから引用させていただくと
「(陪審員8番は)固定観念に囚われずに
 証拠の疑わしい点を一つ一つ再検証することを要求する。
 陪審員8番の熱意と理路整然とした推理によって、
 当初は少年の有罪を信じきっていた陪審員たちの心にも
 徐々に変化が訪れる」
というストーリーです。

実によくできた脚本で、
陪審員ひとりひとりの個性が余すところなく描かれていて、
8番の推理や機転が鮮やかで、
サスペンスドラマ、推理ドラマとして
本当に面白い舞台でした。

そして、
みよごん的に解釈させていただくと、
「固定観念」と「偏見」について考えさせられたドラマでした。

登場人物の多くが、
偏見を持っていたり、
偏見と闘っていました。
そして固定観念で物事を考えていました。


でも、
8番だけが固定観念や偏見にとらわれていなかった・・・

白いスーツと相まって、
泥の中の蓮のように清く美しく見えました。


何故なんだろう?





陪審員たちが審議室に集まった時、
8番はただ一人、
窓から外の景色を眺めていました。


みよごんの席は
舞台の後ろ側だったので、
堤さん演じる8番がどんな表情で外を眺めていたのかわかりませんが、
(正面席の方々は、ステキな堤さんをたっぷり堪能できると思います)
ともかく、長い時間ずっと外を眺めていました。


そうだ・・・

この人は、
いつも広い世界を見ている人なんだ。

自分の身の回りばかりではなく、
はるか遠くの見えない所も、
知識と、想像力を働かせて、
見ようとする人なんだ。

と感じました。


8番以外にも
良識があって賢い人物はいるんだけれど、
「広い世界」を見ようとしていたのは8番だけだったんだと。


その8番が触媒となって、
11人の陪審員たちの目から、
固定観念を取り除き、
偏見をあぶりだしていったんだと。


そういう8番の
特別な存在感というか、透明感というか、
そういったものを
堤さんは常に醸し出していたのですね。

難しいことだけれど、
みよごんも8番のようにありたいと思いました。




熱演、という点では
偏見が強い10番の吉見一豊さんと
3番の山崎一さんが凄かった。

気高い老人の9番青山達三さんも印象が強かったです。




お芝居が終わって、
万雷の拍手に応えて舞台に出て来て下さったとき、
堤さんのステップが軽やかで、
すごく若々しくてカッコ良かったです。
真面目なお顔なことが多いですが、
今回は笑顔も見せてくださいました(*^-^*)






今回の堤さんの役は美しいです。
白いスーツも、
短くきれいに整えられた御髪も(*^-^*)
冒頭で書きましたが、
お声のトーンも響きもステキでした。



映像で残ってくれると嬉しいのですが・・・

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コメント

拍手コメントありがとうございます。

楽しんでまいりました(*^-^*)
思い切って、行ってきて良かったです。

2020/09/22 (Tue) 22:18 | みよごん | 編集 | 返信

kumi721さま

電車降りられて良かったですね💦
やっぱり渋谷は人が多いですよね・・・

kumi721さまも、お顔があまり見られませんでしたか。
もう一回観に行きたいところですが、なかなかそうもいきませんね。
でも、観に行った甲斐があった舞台でしたね。
ステージぴあも頂けて良かったですね。
私は頂かずに帰ってしまいました(^^ゞ
次の舞台のお話を聴くころには、感染症が収まっていてくれることを祈っています。

2020/09/16 (Wed) 15:48 | みよごん | 編集 | 返信

舞台、昨日見てきました〜
渋谷駅に着いた時に人身事故に遭遇して焦りましたが、しばらくして降ろしてくれたのでホッとしました。渋谷駅の前の人の多さにはびっくりしました‥
舞台は反対側の席で顔があんまり見れなかったんですが。出てきた時のオーラが違いますね。
堤さんの主張に反対だった、みなさんが少しづつ変わっていくのが面白かったです。
なぜそうなのか物事の深い所まで見てるんですね。
性格の全く違う人たちが集まってて1つの方向にもっていくのは圧巻でした。
見てとんぼ帰りでしたがステージぴあも貰えて嬉しかったです、当分舞台は無さそうですね、映像で残る事を願ってます。

2020/09/16 (Wed) 11:37 | kumi 721 | 編集 | 返信

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